今日は私のエフェクターボードを紹介します。
ライブの時など様々なギタリストさんと接触はあるものの、お互いの機材、スペック等の話題で深く話をする事が少なく、みんなはどんなセッティングでギターを奏でているのかなと知りたくなります。
ギタリストのエフェクトボードは、それぞれが長年追い求めたサウンドの研究の成果が詰め込まれた秘密のボックスであり、ラーメン屋さんでいえば、門外不出のスープのレシピといったところでしょう。
駅のホームなどでエフェクターケースを持っているギタリストを見かけると、あの手に持っているエフェクターケースの中に、彼のギターサウンドに対する考えが詰まっているんだなあと、思いながら見ています。
私がまだ学生の頃には,ギターマガジン等の雑誌で情報を得ていましたが、そこで紹介される記事からは視覚情報のみしか得られず、そのエフェクター紹介情報を信じて購入したものの、自分の欲しかった音を得ることが出来ず、手放したり、放置してしまうケースがたくさんありました。今は動画サイト等で、演奏される実際の音を聞きながら情報収取できるので良い時代ですね。
中学生の頃、布袋さんやパーソンズの本田毅さんのサウンドに興味を持ち、あんなギターサウンドで弾けたら最高だろうなと思い、試行錯誤してました。楽器屋に通い詰め、何も商品を買わないのに、質問攻めをして帰るという様な事をしてました。当時の店員さんごめんなさい。
40代趣味ギタリストのエフェクトボード公開
今はこんな感じです。
雑誌やネットでこのような写真を見ると、ケースの中が黒く、シールドも黒いので配線の順番等が分かりづらい事が多いのでイラスト添付します。まあ直列なので一番シンプルな接続なのですが・・・
今は以上の様な繋ぎで弾いてます。ギターから最初のエフェクター、BOSS CompressionSastsinerまではBOSSのワイヤレスシステムを使用しています。アンプはどこのスタジオ、ライブハウスでも置いてある、ローランドJCー120を使用する事が多いです。自宅では、友人から、「使えねーからただであげる」、と言われてもらった、マーシャルのMG15CDか、1万くらいで買えるローランドマイクロキューブRXを使用してます。自分はどちらを使ってもそこそこ好きなサウンドを出せてると思います。DAWで録音する際はオーディオインターフェースに入力してます。
コンプレッサー
始めに繋いでいるのはコンプレッサー!セオリー通りです。中学生の時に何かで見た情報の中に、コンプが先頭、続いて歪み系、空間系コーラス等、続いてディレイとあり、それを愚直に守ってます。でもこの順番はマストではなく別に変えても良いのです。むしろ変えて色々試した方が多彩なサウンドが得られると思います。ですが、当時の私はその情報の教えにマジメに従い、良い子サウンドコースを歩んでまいりました。
先生や学校の校則に押さえつけられ、鬱屈した毎日を過ごした中学を卒業し、高校生になり、自由な環境に身を置くようになった私はついに、マルチエフェクター(YAMAHA FX-900、BOSS GTシリーズ等)を使うようになりました。それらは、各エフェクターの順番を好きな様に変更してパッチを作る機能など、高校生活と同様に自由自在です。
ですが私の性格がそうなのか、最初に得た情報に縛られ、セオリー通りに接続する事しかしてませんでした。今思うと宝の持ち腐れだったなと残念に思います。
前置きが長くコンプの話になってませんが、ようやくお話をします。本当は布袋さんがラストギグスで使用していたCS-2が欲しかったのですが、後継機に引き継がれており、手に入らなかったのでこのCS-3を使い始めました。色々なレビューを見るとCS-2にはコンプ感的に個性的な音がするとの事で、それが欲しかったのですが、CS-3で弾いてみると、それはそれで、なかなかいい感じでした。サステインを調整できる機能がついているので重宝してます。
ギターソロで伸びやかな音を出せるのはもちろん、私はクリーンサウンドでコードをロングトーンで弾く機会も多く、アーミングを絡めて弾くといい感じの場面も多いです。基本コンプは常にONの状態にしてます。
オーバードライブ
次にBOSS OD-3に行きます。設定は、ドライブ0~1の時が多いです。環境により、TONEで調整を行ってます。これをONにする事により、クリーンサウンドをウォームな感じにさせます。
この役割を、同じBOSSのブルースドライバーを用いたり、Xoticのepブースターを評価されてる方も多いと思います。私は以前手に入れたOD3が押入れに眠っていたので、それを使いました。JC120使用する事が多いですが、これを使うとクリーンサウンドが、JC特有の冷たいキンキンから暖かみのあるクリーンになります。
基本、CS-3とOD-3をミックスした音を基本のクリーンサウンドとしてます。
この考え方は非常に約に立ちました。OD-3の代わりに、何を置くかにより、可能性が無限大に広がります。いろんな方のレビューを見てみたいです。サラリーマンギタリストでは全部を試すことは財力的に無理なので、色々教えて欲しいです。
フィードバッカー/ブースター
これを購入した動機は、ヒムロックのコピーバンドでLOVERSDAYという曲を演奏するために必要だという事でした。必要な時に踏み込めば、踏み込んでいる間だけ音が伸び、フィードバックするというエフェクターです。これは衝撃でした。PERSONZの本田毅さんがE-BOWといういつまでも音が伸びるエフェクターを使っていましたが、それと同じことが出来るということで、どうしても欲しかったのですが、すでに廃盤で、お茶の水、新宿、渋谷、どこの楽器屋に行ってもみつかりませんでした。どうしても手に入れたかったのでネットの中古品をかなり割高で購入しました。
使用感は良い感じでした。設定によってはあまり長いフィードバックをさせると音が崩壊(ノイジーな感じ)になるのでそこを注意すれば、かなり楽曲に彩りを添えてくれたエフェクターでした。フィードバックで使用しない時は、ブースターとして使えます。クリーンサウンドの際、少し音を前に出したい時に、クリーンブーストとして利用してます。
このエフェクターはもう生産されていないので、興味がある方は今のうちに手に入れる事をお勧めします。
メインの歪みペダル
ギタリストにとって、納得いく歪みペダルを手に入れるまでの道のりは、永遠の旅の様でしょう。
私は現在BLACKSTAR HT-DUALを使っています。
私の使用ギターはビルローレンスのストラトキャスターとギブソンレスポールスタンダードです。どちらにもマッチしていて良いと思います。私の好みの歪みサウンドはクリーン感もあり(各弦の分離感)、ほど良く歪んでいる音です。(この感じを文字で伝えるのは限界がありますが)このエフェクターはまさにそれが出来ています。
このペダルのイメージとしては、ハードロックやメタル系の方のための歪みという感じがありますが、設定、ギターの組み合わせによっては多彩な音が出せるので、私はバラードでもこの歪みを使用してます。
2チャンネルあり、チャンネル1はクランチ、2はリード、それぞれのチャンネルスイッチを踏む度に切り替わり、今使用しているチャンネルのスイッチを踏むとオフになります。バッキングはチャンネル1、ソロはチャンネル2と使い分けてます。
以前はこのエフェクターだけで歪みを作っていましたが、、前の章のOD-3と組み合わせる事により、すごく歪みが深く、リッチな感じに昇華しました。歪みエフェクターを重ねる事により、良いサウンドになりますので是非試してみて下さい。何を組み合わせると良いサウンドが得られるのか、組み合わせは無限です。歪みを組み合わせる場合、後ろに配置するエフェクターの方のキャラクターが強く出てくる、という事を覚えておいて下さい。
という事は、私のセッティングの場合、OD-3で若干のブーストをされたサウンドを後のHT-DUALのキャラクターで増幅して出力するという感じです。
空間系他
クリーン、歪みと決まってきたら、次は空間系です。マルチエフェクターのZOOM G3を使ってます。曲に彩りを加える的なエフェクターとして重宝してます。このマルチは私の感覚だとアンプに出力する場合は、歪み系はあまり好みではないので、ディレイ、コーラス、イコライザー、ピッチシフター、フランジャー辺りを使用してます。DAWソフトに直接接続し、録音する際などは、プリセットに入っている歪みは結構いい感じでなりますので、ライン撮り用では歪みサウンドもありです。
アンプのモデリングもあり、マーシャル、フェンダー、マッチレス、メサブギー等、有名どころは大体入ってます。
私が普段良く使うのは、ディレイです。
ディレイは軽く1,2回帰ってくる程度に薄く掛けっぱなしの状態が好みです。大きな会場で演奏している様な錯覚に陥いるからです。個人的に武道館ディレイと名付けてます。
バッキングで曲のリズムに付点8分で返すディレイ等、曲に合わせ数パターンプリセットしてます。このエフェクターは同時に6つのエフェクターを同時に使用する事ができ、パッチは100個作成できるので、かなりの事が出来ます。アイディアを練れば、楽曲を無限に華やかにすることが出来るのですが、まだ、そこまで使いこなせてません。これからの課題でしょう。
あと、ルーパー機能がついているので、バッキングをループさせて、その上でアドリブ練習をしたりも出来ます。
ZOOM G3の使い方はいろんなサイトで紹介されているので参考にしながら、バリエーションを広げていきたいと思っています。
まとめ
各エフェクターの使い方については、まだ細かく紹介できると思いますが、今回はエフェクターボードの中身の紹介という事で記事を書きました。私はギターマガジンの「プロのペダルボー道」というプロギタリストのボードの、中身解説企画を楽しみに見ていたのですが、プロの方だけではなく、私の様な素人ギタリストの方のボードの中身と、なぜこのエフェクターたちを選択したのかという、言わばなぜその奥さんと結婚したの?みたいな話を聞いてみたいです。
人を引き付ける音というのは、何か法則があるのか、どんな音が好かれるのか・・・
非常に興味があります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今は夜更けで、明日も仕事なのですがあと一曲だけギターを弾いてから寝る事とします。
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